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コロナ禍こそ【児童文学】を読もう

私たちの暮らしがぐわん、と音を立てて変化したこの一年。

 

思えばステイホームに入ってから、かなりたくさんの雑誌やコンテンツが「本を読もう」と提案をしていましたね。

 

これは、私が「本好き」だから目に留まる情報なのかな?とも思ったのですが、どうやら違うよう。

 

あれだけお店が閉まり、行くところがなくなったら、家で映像を見るか本を読むか、ゲームをするか・・・・・・。しかなくなるわけです。

 

我が家の子どもたちも、あの緊急事態宣言の中かなりの数の本を読みました。

 

こんな時どんな本を選ぶか?はその後の人生に大きくかかわってくるような気がしているのはわたしだけではないはず!この時期本当にたくさんの児童文学を子どもたちと再読しました。

 

特に長男とはテーマを決めて本を選びました。そのテーマは

「古今東西の名作を読もう!」というもの。

 

そこで選んだのは、

【十五少年漂流記】

【宝島】

【シャーロックホームズの冒険】

【西遊記】

【チョコレート戦争】

【ズッコケ三人組】

【シンドバッドの冒険】

【海底二万里】

【若草物語】

【赤毛のアン】

【星の王子さま】

【ライオンと魔女】

でした。

 

読んだことはなくても、題名だけは知っている名作ばかりでしょう?

 

これらを読み進めるうちに、あることに気が付きました。

それは、読むごとに「心が洗われて行く感覚」があるということ。もっと簡単に言えば、児童文学には完全に「癒し」の効果があったのです。

 

その効果は、結末を知っていても同じでした。

何度読んでも、ドキドキワクワクし、涙し、大笑いできるのです。

 

主人公の人生をなぞらえ、同じ体験をすることで、文字通りの命の洗濯ができる。児童文学にはそんなチカラがあります。

 

それは、徹底したハッピーエンドと、肯定の文学だということなのでしょうが、結末がわかっていても尚読みたくなる。読み進めたくなるというのは、私たちが児童文学からもらうギフトがあまりにも大きいからだと思います。

 

明日がどうなるかわからない。

一年後がどうなるかわからない。

 

文字にしてしまうと、あまりに大きい問題で、私たち個人のチカラでは太刀打ちできないと思えるほど【今】の状況はあまりに残酷です。

 

けれども、暗闇を見つめ続けると、暗闇に吸い込まれそうになるもの。

 

ブラックホールがどんどん大きくなるというのは、私たちの心の中も同じです。心のブラックホールもどんどん大きくなってします。

 

こんな時こそ、大人にこそ、児童文学です。

 

未来に向けて開かれた扉を閉じるも開けるもあなた次第。

未来はきっと明るいと信じるチカラをつけるために、是非児童文学を手に取って読んでみてください。明るい未来のために。