私にモーニングルーティンがあるとしたなら、本の部屋へ行き、「今日の一冊」を本棚からそっと抜き出すこと。
「今日の気分は・・・・・・」
と言いながら、本を選ぶ時が至福の時。
もちろん、本だけ読んでいていい一日なんて過ごしてはいませんから、一冊全部を読めるわけではありません。
けれど、出かけるならバッグの中に。
煮ものをするなら、台所で。
夕方のお風呂には必ず。
そんな感じで拾い読みをして行くことが日課になっています。
本棚にある本はみんな顔見知りですから、「今日はどう?」みたいな感じで自分自身のコンディションも見抜かれている感じ。
頑張って読んでいても、頭に入っていこともあれば、乾いたスポンジのように、言葉を吸い込んでいくことも。
静かな雨の朝。
明日はお休みという、緩やかで気怠い今日の日の選んだ一冊は森茉莉。
アネモオヌも、バタアも、チョコレエトも、シャボンも。
今日みたいな消炭色の空の下で色とりどりの色彩を放ちます。
もちろん紅茶はリプトンでね、
皆さま素敵な一日を。