読書が好きな大人のなかには、こんな風に言う人がいます。
「原書じゃなきゃ意味がない」
※原書というのは、端折ったり要約したりしていない、作家そのものが書いた本の事。
私は読書が大好きで、本のことを仕事にしたり、文章を書いてお金を貰っているのですが、読書が苦手な子どもたちに(大人たちにも)、声を大にして言いたい。
「ぜーんぜん、マンガでいいよ!」
例えばね、この写真の本もそうだけど、
・君たちはどう生きるか
・坊ちゃん
・学問のすゝめ
・三国志
・人間失格
・源氏物語
・古事記
みたいな、読んでおいた方がいいんだろうけど、なかなか手が出ない本ってあるでしょ?実は大人も一緒で、読んでおいた方がいいんだろうけど、なかなかね・・・・・・。という本が、世の中にはたくさんある。
それに、難しい本だってそう。
科学や歴史が好きなら、読めるんだろうけど、大人だって読むに堪えられない本が、世の中にはたくさんあるんだ。
「一体、こんな不可解な式がたくさん書かれた本を、一体誰が読むんだろう?」なんて本が当たり前の顔をして本屋さんに並んでいる。
文章を書く仕事をしている私でも、手に取らない本がたくさんある。
大人だってそうなんだから、本なんか読むより、ゲームやYouTubeを見てる方が楽しい君たち世代にとっては、原書なんか手に取りたくないよね?
私が君たちだったとしても、そう思う。
だからこそ、「マンガだったら読んでみようかな?」と思ったなら、ぜーんぜんマンガでいい。
日本の漫画の技術って、世界に誇れる凄い技術なんだから、胸を張ってマンガを読んで欲しい。
それに、
「これ、読んでみたいけど、時間がないよな」なんて思う大人の人にだってマンガはおすすめだ。
だって、そんな風に「思っている」うちに、人生はあっという間に過ぎちゃうんだから。
知りたいと思うことを、知らないで送る人生より、知っている人生のほうが10倍も楽しい。
本をありがたがる必要なんて全然ないし、マンガだって立派な本だ。
読書も本も、君の人生をすこしだけ良いものにするただのツール。読書する人間だけが偉い!なんて考えはいらないし、君が好きなら読めばいい。
だから、マンガでぜーんぜんいいんだよ。